2010年7月12日月曜日

昭和6年の議事録(芝居小屋落ち目か)

  昭和6年1月7日協議事項

1.決算報告 区民一同承認得通過

1.線路掃事(掃除のことか)当分せざる事に決定 

1.森田マス、分家区入り相談あり承認を得る

1.高木亀四郎氏、坂本藤三郎氏、寄留の相談あり、一同承認を得る


1.役員改選の結果 下講 横田十三郎氏(隆亮さんの祖父)★★ 中講 末永勇七氏(光男さんの祖父)当選

1.芝居小屋区内金の協議、小屋仲間より相談あり、金20円を10円と定む★★★

1.硝子、焼物捨て場設置する事 但し衛生組合にて

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★ 昭和3年に酒1斗2升貰って春秋区で手入れする契約を結んでいました。ところが、この年「線路掃除を当分せざる事」とあるのは炭坑が酒を出さなくなったのか、酒の増量を要求したのかどちらかでしょう。

★★ 写真はこの年下講から評議員に当選した横田十三郎さんの所の井戸です。左側に水神様を祭って、昔の庭の一部がきれいに整備されています。現在横田さんの家族は佐々の中心街で割烹旅館、ビジネスホテル、グループホームなどを経営されています。屋敷跡は広く2階建ての集合住宅を4棟(計18戸)建てて貸しておられます。

 口石には古い井戸がかなり残っています。数年前、町内会の文化祭に古井戸の写真を出しました。その時調べて回ったら、57か所に井戸がありました。ほとんどの井戸は現在も現役として活躍しているのに驚かされました。さすがに飲料水として使われているところはありませんが、風呂水や雑用水として使われています。

★★★ 芝居小屋の契約は昭和2年に、向こう2年間は年間20円とし、その後はその折りに決めるとなっていたので、この年20円だったのを10円に変更しています。この「口石劇場」は大正8年にできたのですから、10年を過ぎて、はじめの頃のようには客が入らなくなっていたのかもしれませんね。後になって小浦へ移転したいきさつもありますから。


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