2012年3月26日月曜日

石橋(12)祝橋

12.祝橋(いわいばし)佐世保市世知原町岩谷口(佐々川)
 架橋:大正2年 橋長:16.3m 橋幅:4m


 佐々川本流の川幅もかなり広いところに架けられているので大きくて堂々とした橋です。それでも、交通量が増えたためでしょう、石橋の両側をコンクリートで拡幅されています。車で通る人は普通のコンクリートの橋と思うのではないでしょうか。
 橋の標識には「祝橋」と「いわいばし」の両方が書かれています。この橋のたもとには神社もあり、木立がよく茂っていて、石橋のアーチを見るのは苦労します。



(おまけ)橋口橋(レンガアーチ橋)


 祝橋のすぐそばの旧国鉄の世知原線に架けられたレンガのアーチ橋です。現在は遊歩道として使われています。もっとも、基礎の部分には石が使われています。この橋が架けられたのは、大正10年頃と言われていますが、国鉄になる前の佐世保(軽便)鉄道の前身の松浦炭鉱のトロッコが走っていた頃と言うことになります。国鉄時代にはC11の蒸気機関車がこの線路を走っていました。それは、昭和20年になって松浦線は全通していますので、それ以前は弁慶号とか義経号と同じ軽便の小型蒸気機関車が引っ張っていたのですから、この橋はそんなに前に架けられたかどうか検証する必要がありそうです。


 橋の下は近くの農家の資材置き場になっていました。この遊歩道は自転車でよく通っていますが、橋があるとは、ほとんど気付く事がありません。

2012年3月19日月曜日

石橋(11)岩下橋

11.岩下橋(いわしたばし)佐世保市世知原町岩谷口(佐々川支流上岩谷川)
 架橋:昭和2年 橋長:5.7m 橋幅:3.8m

説明や案内板はないけれど、石橋の親柱に相当するものがコンクリート製ではあるけど作られて、名称と昭和二年四月と石橋の架けられた年月を教えています。


 この橋の周りは豪雨になるとあふれていたので、石橋の撤去も考えられたそうですが、上の写真のように川のバイパス工事をして石橋を残したそうです。当時は佐世保市に合併する前ですから石橋を大事にしていたことがうかがえます。






2012年3月12日月曜日

石橋(10)前原橋

10.前原橋(まえはらばし)佐世保市世知原町岩谷口(佐々川支流)
 架橋:昭和2年 橋長:3.3m 橋幅:3.6m この橋を探すのには苦労しました。世知原の石橋群はすべて文化財として登録されているそうです。そして案内板や説明板があるのでよく分かりやすくなっています。そんな中でこの前原橋には何の説明もなければ案内もありません。自転車で写真を撮りに行ったのでそんなに急がずに注意深く見たつもりでも見落として何度も橋の上を通過していました。川というか農業用水の水路を頼りに横から見たら見つかりました。

 それも石橋の両側をコンクリートで固められ道路の拡幅がされていたのです。上流側からは何とか石のアーチを見ることが出来ました。下流側はそれも見ることはできません。佐世保市に合併したのですからそのうち案内板など立てられるのではないでしょうか。

2012年3月5日月曜日

石橋(9)曲川橋

9.曲川橋(まがりかわばし)佐世保市世知原町岩谷口(佐々川支流十郎木場川)
 架橋:昭和2年 橋長:5.5m 橋幅:3.5m
 世知原町と吉井町との境に架けられています。本通り(県道)ではない脇道に架けられているので、文化財の説明板がなければ気付かずに通り過ぎるような橋です。
  曲川橋は吉井町のものは1月に紹介しましたが、全く同じ名称です。川が大きく蛇行した地点に架けられたのでこのような名前になったとの説明を受けましたが、この辺りの川はそんなところは他にもあります。 この橋を上流側から見れば、石橋ですが下流からではコンクリートで道幅を拡げられています。最近の交通事情では石橋だけでは車がすれ違えないのでそのようになったようです。