2010年8月2日月曜日

昭和9年の議事録(口石1里塚の大木)

   昭和9年1月7日初総会協議

1.決算報告一同承認を受く

1.念仏講の件 寄留人には誓約書を入れさせ区の承認受けてより念仏講に加入を許す

1.婦人会補助の件 これまで金10円を金12円とす

1.区長及代理、会計、評議員改選

   区長  横田安之助

   代理  志方重太郎氏★★

   会計  森田 亀一氏(数博さんの祖父)★

   評議員 上 宮本新三郎氏★★ 下 大浦信一

        下中 松野寅一氏  中上 松田幸四郎

1.触役給の件 これまで一人半年に付、金1円也を上1円50銭、下1円25銭と改む

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★ 下の写真は森田亀一さん宅入り口にある榎(えのき)の大木です。この木は平戸街道(平戸往還ともいう)の一里塚と言われています。平戸松浦公が参勤交代の時田平の桟橋から出発して、江迎ー佐々ー佐世保ー早岐ー川棚ー彼杵へと進み、彼杵から小倉までは長崎街道を行かれたそうです。この街道沿いにはおよそ4キロごとに一里塚の木が植えられていたそうです。彼杵までの間には13か所に大木があった事が確認されていますが、現在江戸時代の原木がそのまま残っているのは、この口石一里塚の榎だけです。田平から数えて5番目にあたりますから、およそ20キロという事になります。

        (平戸街道の一里塚の大木)

★★ 自分以外の人の氏名には「氏」を付けて書かれているので、この筆の筆跡は区長の横田安之助さんのものだと思われます。しかし、大浦信一、松田幸四郎さんのところにも「氏」が付いていないので、もしかしたら最後の松田幸四郎さんの筆跡かもしれません。この松田さんは達筆との評判で石碑の揮毫もされていますから。

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