2010年8月23日月曜日

昭和12年の議事録(町内会費は米5升)

  昭和12年1月7日初寄協議事項
1.決算報告一同承認を受く
1.部落常会の件
1.1ケ年区 出夫の件(2円50銭)と定む
1.区割り変更の件(米取り立てをやめ)金1円50銭と定む
1.森の木里道改修 3月1日より
1.青年補助金10円(部落常会の件承認)
1.野坂 果樹園変換にて造林する事
1.評議改選 松田力太郎、上、大浦正雄★★
   右の通り承認候也

    12年4月14日
1.横田安之助氏村会議員当選に付き
      区長    志方重太郎氏
      区長代理 松田幸四郎氏
 区総会の結果承認を受けたり
1.前区長退職慰労金として
   15円也、礼金なす会計より
   10円  区長準備金より


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★ 現在の町内会費に相当する「区割り米:5升」だったものを、この年から現金1円50銭と変更になりました。実質的には10銭の値上げになります。当時の物価として米5升の金額はおよそ1円50銭という事でしょう。
下の写真は今年3月の公民館新築移転に伴う引っ越しで見つかった資料の中で、半紙を縦半分に折り、昭和11年から16年までの分21冊です。

 内容としては、支出帳、区割取立帳は上と下で2冊、他に出不足取立帳、地料取立帳などです。下の写真は昭和11年の区割り取り立て帳の一部です。大部分は米5升となっていますが、大工さん、商店主、お医者さんなどは現金1円40銭となっています。


 なぜか昭和12年の分は見つかりませんでしたが、昭和13年以降の区割り金は1円50銭になっています。

★★ この年初めて評議員になられた大浦正雄さんからは口石の昔の事をいろいろと多くの事を話して聞かせてもらいました。今になってみればその時、メモでもよいので記録をしておけばよかったとつくづく思います。
 平成9年に91歳で亡くなられた時、お葬式に行きましたが、弔辞の中で曾々孫(ヤシャマゴともいう)が数人いて孫・曾孫が50人以上との話が印象的でした。
 大浦正雄さんが住んでおられた家の前庭に古い井戸と「黒髪大明神」とある石の祠が祭ってあります。下の写真のように現在は電動ポンプと配管により蛇口をひねれば水が出るようになっています。春先のシロウオの季節にはこの水で元気よくシロウオが大きな樽の中を泳いでいます。

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