2010年12月20日月曜日

昭和23年の議事録(部落長は嘱託員へ)

  昭和23年1月7日初集会

1 嘱託員挨拶公会堂にて 

2 会計報告部落民一同の承認を受くる

3 部落会費1戸宛5円を10円に承認を受く

4 口石須崎免池田新氏長次分家をする事承認を受く

  同 大浦正雄内の大浦新吉分家する事承認を受く

5 貯水池1坪宛米1升代金を支払事

6 嘱託員以下の役員改選ををする

7 役員一同給料を上ぐる事を承認して左の通りする

8 嘱託員  800円也 
  副配給  800円也 
  会計    300円
  評議員 4名 200円
  隣組長 8名 200円

9 役員改選は部落民一同選挙

   嘱託員  池田 新
   副配給  山本藤蔵
   会計    横田安之助
   評議員  山本吾一 末永稲吉 志方重太郎 大浦信一
右の通り相成り候(戦後なのに候文)

 昭和23年3月30日 ★★

   新嘱託員  池田 新
   旧     森田亀一
   新副嘱託  山本藤蔵
     会計  横田安之助

  右の通り嘱託員を引継を完了したり
   昭和23年3月31日
             森田亀一
 池田新 殿

    7月15日 口石区総会す

1.警察後援会会員設立及び委員選挙

 委員は松尾泰作氏当選す

 山本藤蔵氏池田新区に於て世話する事になる

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★ 嘱託員という言葉が初めて出てきました。現在の町内会長の事です。身分的にいえば今も佐々町の嘱託員に町内会長はなっています。
 そして、この会長と副会長の手当が同額の800円になっています。普通には考えられない事が起こりました。今までは2倍以上の差がありました。ということは現在と同じように町の嘱託員ということで町役場から、嘱託員手当が出るようになったということでしょう。
 最近では副会長兼会計の方が町内会からもらう手当は会長よりは少し多くなっています。理由は会長は役場からもらうので町内からは少なくてよいというこてです。
 町内会の総会の時、その事を知らずに会長手当が副会長より少ないのはおかしいという質問がされたりしています。会長が町役場からもらう手当は佐世保市の町内会長(公民館長という場合もあります)よりは高いものですが、研修に行った福岡県の同規模の町よりは少ない額でした。以前魚釣りが好きな会長さんが、魚釣りの餌代には十分過ぎる金額であると言われていたのを思い出します。
★ 下の写真は新体制になって最初の部落長をされた池田 新さん方の井戸のあたりで今もその当時のままだそうです。井戸には鉄板の蓋がかぶせられていて、右側の祠はお稲荷さんを祭ってあります。

 池田新さんは戦前は村会議員や村の収入役もされたそうですが、戦後は佐々農協の組合長をされその経済的手腕で県下有数の組合にされたことで有名です。晩年に老人の棟梁に家の新築を任せておられて、その時棟梁も交えて3人で少し話した事が思い出されます。

★★ この年から3月末に事務引き継ぎが行われ、年度の区切りが4-3月になった事が確認されます。




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