2011年8月8日月曜日

口石の溜池(4)大山口の堤、野坂の堤

 大山口の堤(オオヤマグチノツツミ)

 口石では、平田溜池に次いで大きな池です。水利も利用されています。 20年ほど前になりますが、いかだレースが行われていた時、作ったばかりのものを進水させてテストランをしたのがこの堤です。当時は、水草もなく十分楽しむことが出来ました。もっとも最初は、広い平田の溜池でテストする予定でしたが、水草に覆われボートも下せない状況でしたが、大山口の堤は当時全く水草はありませんでした。この頃から水草がはびこり始めたようです。 

 以前、口石の平戸街道でもこの大山口の堤は紹介しましたが、ここの横の道は口石から直接佐世保につながる道路になっています。狭いので一般の人はあまり利用しませんが、抜け道的に利用する人は増えてきました。私も朝の通勤ラッシュを避けるために数年間利用した事があります。


 堤横のカーブミラーに「注意」の文字が見えますが、ここで大捜査が行われたのを目撃したので当時の様子を描いてみます。朝から長崎県警のパトカーをはじめ大型バスも含めて7~8台の車両と、制服、私服の警官が10数名やってきて物々しい雰囲気になってきました。壮観だったのは、大型バスからウエットスーツに大きな足ひれを付け背中に酸素ボンベを付けた隊員が20人下りてきました。その後、道路の反対側の池の中にこの20人が横一列に並び、指揮官の合図でゆっくりと動き始めました。何のことかわからずに見ていたけど、この時になって拳銃を探しているなと感じました。簡単には見つからないだろうが見つかれば終わりになると思いました。それほど大きな池ではないので、およそ10分ぐらいした時、中央付近の隊員が水中から見つけたものを高々と差し上げました。大事そうにビニールの袋に入れました。すぐには上がってきません、距離を巻き尺で計ったりして場所の確認なども行いその後にゆっくり上がってきました。その時の池の深さは隊員のへそぐらいのものでした。鑑識らしいライトバンの車の荷台の所で上司がビニール袋から出して眺めているところを、携帯で写真に撮りましたが、あまりにも暗くて写真ではピストルは確認できませんでした。肉眼でははっきり見えましたが、小さなもので大人の手のひらに入ってしまうほどのもので、殺傷能力はそれほどなさそうでした。 他の隊員はまだ池に入ったままでした。拳銃の弾も捨てたらしいのでそれを探していたらしいけどなかなか見つからないので、われわれはその場を離れました。佐世保であった暴力団の抗争事件の後逮捕されたものが、この池のカーブミラーの辺りでピストルを投げ捨てたとの供述により証拠集めがされた時の模様です。5年ほど前の出来事です。


 このブログのために写真を撮りに行ったら、カーブミラーのすぐ横「不法投棄禁止!の看板が建てられていました。当時はなかったと思うので、その後立てられたようです。車やタイヤの絵が描かれていますが、ピストルの絵がないのが少し物足りません。



 野坂の堤(ノサカノツツミ)


 この堤の水は現在は水田には使われていないようです。堤体はしっかりしていますが、一面に水草が茂り浅くなっていくらも貯水容量はなさそうです。今後も堤としての役割を果たす事はないのではないでしょうか。





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