昭和21年1月7日 初集会(於て公会堂)
協議事項
1.会計報告をなし一般の承認を受く
2.部落費月額1円50銭なりとしを引き下げてはとの意見ありしも従前通り1円50銭を保留する事に決定す
3.一般配給品を多量申請して取る様、申請運動を起こす様との希望ありしも之又無為なるため議題にならず
4.部落の保有酒を取らず各班に分くる様にとの意見ありしも之又従前通り保留する事に決す
5.部落会長並に代理兼配給係並に会計三役の改選に付き藤永藤七氏の座長に推され選挙方法を協議の結果
先ず部落会長一人を選出し後二役は第二回にするものとす 選出の方法としては予選をして候補者を最高点より三名を取り之を再選挙することに決す
選挙の結果左の3名が候補者となる
藤永藤七
池田 新
松田幸四郎
右候補者三名の内本選挙せしめたるにて
会長 藤永藤七氏当選
会長代理兼配給係と会計の選挙方法は二名の氏名を記し高点を代理兼配給係とし次点を会計とする事に決議し之に依て選挙せしに左の通りなり
代理兼配給係 池田 新
会計 松田幸四郎
昭和21年3月31日 部落会長引き継ぎ
午後7時より公会堂に役員及び隣保班長会を開き左の件議定
一、前部落会長及び役員に慰労金贈呈の件附議決定
全額300円也 金100円 前部落会長
金100円 前副部落会長
金70円 隣保班長8名内1名は会計兼任
金20円 会計主任
金10円 前貯蓄部長
一、青年会に対する指導の方針を議す、其他配給方法に付き考究午後10時散会す
昭和21年7月4日 隣保班長会
一、塩田の穴敷菰(こも)供出 ★
部落に於いて1枚に付き15円と定め、町より支払われたる金額に部落より補助して15円となし支払うこと
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★ 塩田について(口石の隣の町内会です)
(小浦駅ホームにある塩田跡の記念碑)
佐々町の小浦海岸は江戸時代後期に塩田が作られていました。昭和の時代には塩田は操業されてはいないと思っていましたが、終戦直後の物資がない時には塩田が復活したのではないでしょうか。
夏場の大雨による水害で塩田に大きな穴が開いたのではないでしょうか、そこで佐々町内に安い金額で「菰」の供出を呼び掛けたのでしょう。口石部落としては最大限協力する意味合いもあって15円は保障するので、たくさん集まるよう知恵を絞った事だと思います。
(小浦駅前の塩田跡は干拓地になっている)
(明治に作られた専売公社のレンガ造りの倉庫が今も残っています)
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