13番目の名前を持つナンバースクールは足かけ6年の短い期間で、明治25年6月には廃校となりました。その後は北松浦郡8か村立の口石高等小学校としてしばらくは残りましたが、各村の尋常小学校に高等科を併設すようになり、明治31年2月にはなくなってしまいました。このめまぐるしい変遷は時代の嵐のすごさを感じます。
現在の口石小学校に引き継がれずに、当時の学籍簿や卒業生名簿などは佐々尋常高等小学校に引き継がれ、現在の佐々小学校に残っています。和紙に毛筆で書かれていますから立派に保存状態は極めて良好です。罫線や各項目は活版印刷されていて、細かい毛筆の達筆さにはほとほと感心しました。この明治の中頃の資料は「永久保存」の意味の朱印が押されていましたが、永久に残るのではないでしょうか。

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